変わらぬシンプルさと、新しいインターフェイスを備える新型iMac 21.5インチですが、使っているうちにあることに気づき始めます。あらゆるアプリの起動が、筆者のメインマシンである2012年モデルのMacBook Proよりも遅いのです。

最新Skylakeではないとはいえ、筆者のマシンよりも新しい世代であるBroadwellのCore i5プロセッサを搭載しています。グラフィックスも、十分高速化されているはず。そこでもう一度、AppleのWebサイトのiMacの「技術仕様」のページや、「このMacについて」を眺めてみると、予測される原因が見つかりました。

標準では1TB 5,400rpmのハードディスクを搭載する

それは、ハードディスクのせいではないか、ということです。

筆者のMacBook Proには、512GBのフラッシュストレージが搭載されています。一般的に、ハードディスクよりもフラッシュストレージを活用した方が高速になることは知られています。一度メモリに入ってしまえば気になりませんが、始めにそのファイルを読み出すときのもたつきは、ワンテンポ、といわず数秒待たされることもありました。

しかも、標準構成のiMac 21.5インチRetina 4Kディスプレイモデルは、1TB 5,400rpmと、回転数も遅いハードディスクしか搭載されていませんでした。もし21.5インチモデルを選ぶなら、「2TBのFusion Driveを選択すること」をおすすめします。

もちろんフラッシュストレージならなお良いでしょう。せっかくのマシンのもたつきにいらつくなんて、もったいないからです。1TBではなく2TBである理由は、HDDと組み合わせるフラッシュストレージの容量が、前者は24GBですが、後者は128GBだからで、より大きなファイルを頻繁に扱う場合、メモリ増設とともに重要な要素になっていくと考えています。