筆者は東京での滞在中、1週間、iMac Retina 4Kディスプレイモデルを試すチャンスに恵まれました。OS X El Capitanがセットアップされ、21.5インチの広大なディスプレイを備える最新モデルは、開封の時からうきうきと心躍る思いでありました。
あらかじめセットアップされているOS X El Capitan、そして刷新されたMagic Keyboard、Magic Trackpad 2も、すんなりとBluetooth接続された状態になっており、Lightning経由の充電もすぐにフルチャージ。オールインワンタイプのマシンのセットアップは、基本的に電源コードを繋いで電源を入れるだけで終わるのです。
ディスプレイの広さやキレイさ、有用性については前稿に譲りますが、新しいキーボードとトラックパッドは、これまた非常に優秀な操作性を発揮していました。どちらも給電方法が単三電池からリチウムイオン電池へと変わりました。そのため、電池を格納するための筒をデザインとして生かしていましたが、その必要がなくなり、傾斜角が減少し、筒の部分のスリム化に成功しています。
Magic KeyboardのタッチはこれまでのWireless Keyboardのものを踏襲していますが、Magic Trackpad 2は、大きく変更されています。白くすべすべの表面のガラスはより巨大になり、横長の広いディスプレイに合わせて、幅広になりました。
これまでは、デバイスの手前の足にスイッチを仕込んでいて、デバイス全体を押し込んでクリックを認識する方式から、感圧タッチパネルに変更され、TapTic Engineのフィードバックも含めて、iPhone、MacBookシリーズ、Apple Watchと同じ操作方法・感触に改良されました。
OS X El Capitanの「システム環境設定」のトラックパッドの項目からは、クリック認識の強度を設定することもでき、個人的には軽めに設定すると良さそうでした。
Magic KeyboardもMagic Trackpad 2も、Lightningコネクタを本体奥の側面に備えており、充電しながら利用することができます。しかし、この際には、どうやらBluetooth接続ではなく、Lightning経由のUSB接続になっているようです。
ちなみに、Magic Mouse 2もLightningコネクタを搭載する充電式になりましたが、デザインを優先したことから、底面にケーブルを差し込む必要があります。つまり、他の2つのMagic製品と異なり、充電しながら使うことはできません。