こうした広いディスプレイに、メール、Twitter、Webブラウザなど、仕事以外で利用する基本的なアプリを拡げて、1つのデスクトップを構成しておくと、欲しいものを画面切り替えや、タスク切り替えなし、1クリックですぐアクティブ状態にできるところは、本当に快適です。
こうしたデスクトップの上に作業用のテキストエディタアプリを拡げるということは、それ以外に集中できなくなります。そういったニーズのために、OS Xには全画面でのアプリ表示が用意されています。
面白いもので、MacBookのように12インチの小さなディスプレイを最大限活かすためにも全画面でのアプリ表示は重宝していたのですが、画面が大きくなると、今度は情報量を減らすために全画面アプリを使うことになりました。同じ機能が異なる目的で役立つ、ということもあるのですね。
しかしながら、21.5インチのディスプレイに1つのアプリを表示すると、どうも間延びします。例えば、本連載でもたびたび出てくる筆者のお気に入り、Markdown記述しかできないだけのシンプルなエディタ、IA Writerを表示すると、適度に読みやすい行幅に調整された文章が、画面の中央付近にぽつんと表示されるだけです。
前述の通り、画面上の情報を極力減らしていくというアイディアであれば、きちんとその役割を果たしてくれているように感じます。ただその一方で、さすがにこれだけしか表示しないのはもったいない、という気持ちもまた芽生えてくるのです。
そこで取り出したるは、始めからiMac Retina 4KモデルにインストールされていたOS X El Capitanの画面分割機能。さすがにこれだけ大きなディスプレイを持ってすれば、真ん中で画面を2つに分けたとしても、それぞれの画面には充分なサイズが確保され、引き続き快適な作業効率を実現してくれます。