AppleのMacシリーズに限らず、市場全体がノート型を中心に動いているのが昨今。高性能、大画面なんでもありのWindowsノートパソコンに比べれば、Appleのラインアップは古き良きノートパソコンのスタイルでの繁栄を目指しているように見えます。ただ、MacBookの薄さ、軽さを考えると、ちょっともうこれ以上どうすれば良いんだろう、というところまで来ている気もしないでもありません。

しかしMacには、優秀で伝統的な、一体型モデル、iMacがあります。確かに、Macintoshの原点こそ、一体型モデルでした。

最近米国でも公開された映画「Steve Jobs」でも、Macintoshの発表会のシーンが描かれていました。またAdobeのクリエイティブの祭典Adobe Max 15で、Photoshopが25周年を迎えるということで、1990年の調度品を再現した展示スペースには、Photoshop 1.0が動作するMacintosh Classicがありました。

さて話は、9インチ白黒512×342ピクセルのディスプレイから、21.5インチ、4,096×2,304ピクセルのディスプレイへと移ります。新型iMac 21.5インチモデルには、Retina 4Kディスプレイモデルが追加され、Macラインアップの中でRetina化されていないのはMacBook Airだけになりました。

筆者がこれまで使っていた最も大きなディスプレイのMacは、24インチが存在していた頃のiMacでした。しかし次に選んだマシンは13インチのMacBook Airで、MacBook Pro Retinaディスプレイモデルの15インチまで再び拡大させたものの、これより大きなディスプレイに触れずにここ5年以上過ごしています。

21.5インチのディスプレイは迫力満点

別に大きなディスプレイがなかったわけではなく、自分のコンピュータを使う日常にフィットしていなかっただけだった、と振り返ることができます。出張が多い筆者は、据え置き型ではなく、持ち運べて最大限効率的に作業ができるマシンを求めていたわけです。

そんな事情もあり、小さなディスプレイでのコンピューティングになれてきた筆者にとっては、今、目の前で試している21.5インチのディスプレイは、迫力満点。文字を表示したとしても、その情報量は圧倒的です。Retinaディスプレイになった写真もくっきりとキレイで、画面切り替えなしにいろいろなアプリをデスクトップに並べて俯瞰できるようになる点は、これまでにない体験となりました。