進化したのは頭脳だけじゃない

見えにくいが、吸引モーターはダストボックス内に。このため、ダストボックスの水洗いはNGだ

ゴム素材のローラーでゴミをかき込む「AeroForce(エアロフォース)クリーニングシステム」は「ルンバ800」シリーズと同様だが、モーターがパワーアップした。さらに、床材を見分けて吸引力をコントロールする機能を持ち、特にカーペットやラグの上で吸引力をアップする「カーペットブースト」では、従来モデルと比較して吸引力が最大約10倍になるという。

モーターが変わったことは、運転を開始した時点ですぐに気づいた。明らかに音がちがったからだ。カーペットの上になるとさらに音が大きく高くなるので、「お、パワーアップしているんだな」とわかる。

【左】裏面に「フロアトラッキングセンサー」を追加(くぼんでいるところ)。これにより、ルンバは床の種類を見分ける。【右】カーペットブースト時で従来の約10倍まで吸引力がアップ。大きなゴミもしっかり吸い込んでいる

「AeroForceエクストラクター」と呼ばれるゴム素材のローラーは、ハケ状のブラシとはちがって、髪の毛が絡みつきにくく、手入れもしやすい。

ゴミをかき出すエッジブラシや吸引部、ダストボックスなどの大まかな機構と設計は800シリーズを継承

【左】ゴムのような素材でできた2本のバーで、真空空間を作り、効率よくゴミを吸い込む。ハケ状ではないので、髪の毛が絡みにくく、水でそのまま洗えるのもメリット。【右】800シリーズ同様、微細なゴミを排気として出さないように、ダストボックスにはHEPA規格の高性能なフィルターを採用