カスペルスキーは13日、2016年版の個人向け統合セキュリティソフトウェア「カスペルスキー2016 マルチプラットフォームセキュリティ」を発表した。10月15日から先行ダウンロード販売、11月12日より店頭パッケージ販売を開始する。

今回発表された「カスペルスキー2016 マルチプラットフォームセキュリティ」

「カスペルスキー2016 マルチプラットフォームセキュリティ」のパッケージ

発表会ではまず、川合社長があいさつ。2014年の1年間、同社の脅威検出レピュテーションにより、ユーザーPCからは全世界で61億強の脅威が検知されたという。これは同社の脅威検出レピュテーションが検知したもののみの数字で、実際の脅威数はこれを遥かに上回るものになる。

上の数字のうち、オンライン上の脅威は約14億3,000万。2015年のQ1+Q2で検出されたオンライン脅威数は約8億5,000万なので、単純に前年の数字を2で割った場合、前年より18.5%脅威が増加している計算となる。川合氏は、「経済産業省や警察発表では、オンライン詐欺などの被害数は去年より減ったと言っているが、残念ながら脅威は決して過ぎ去っていない」として、現状のオンライン脅威に注意を促した。

株式会社カスペルスキー 代表取締役社長の川合林太郎氏

カスペルスキーが世界で検出した驚異の数は61億。他社の検知ネットワークを考えれば数倍の脅威がある

ネットワークからの脅威も多く、2014年では約14億3,000万が検出されたという

ネットワークからの脅威は今年になっても伸びており、楽観はできない