精細化したポップアップ式ビューファインダー

外観デザインは、既存モデルDSC-RX100M3とほとんど同じだ。グリップを省略したフラットな形状で、胸ポケットにちょうど収まるくらい小さくて薄い。バッテリーとカードを含めた重量は8g増えて約298g。手に取ると適度な重みを感じる凝縮感のあるボディだ。

レンズには、焦点距離24~70mm相当の光学2.9倍ズームを継承。F1.8-2.8の明るい絞り開放値や、効果3段分の内蔵NDフィルターも受け継いでいる。

装備面での進化は、ボディ天面に内蔵した有機ELファインダーが従来の約144万ドットから約236万ドットに精細化したこと。側面のレバーを押してポップアップし、手前に引き出して使用するユニークなギミックはこれまでと同じだ。アイカップがないので、覗くときに外光がやや気になるが、小型のわりには視認性は良好といえる。液晶が見えにくくなる明るい屋外シーンで重宝する。

外装は高品位な金属素材。レンズはツァイスブランドの「バリオ・ゾナーT*」。前面には電源に連動したレンズバリアを備える

電源を入れるとレンズがせり出し、約1.6秒で起動する。ズームの操作はレバーまたはコントロールリングで行う。ズームスピードは2段階から選べる

有機ELファインダーをポップアップさせた状態。液晶モニターとの表示の切り替えはアイセンサーによって自動で行える

側面にポップアップスイッチを装備。ポップアップによって電源オンになり、収納によって電源オフにすることも可能だ

液晶モニターは上下に可動するチルト式。ローポジションやハイポジションでの撮影、自分撮りなどに役立つ

天面にポップアップ式の小型ストロボを内蔵。フラッシュモードでは、スローシンクロ発光や後幕シンクロなどが選べる