いっそう快適になった連写とAFのレスポンス

撮影時のレスポンスも高速化した。連写速度は従来機DSC-RX100M3の最高10コマ/秒から本機では最高16コマ/秒に、撮影間隔は従来の0.6秒から本機では0.45秒にそれぞれ進化。連写時に起きる液晶のブラックアウトが低減されたこともありがたい。

AFには、RX100シリーズで初めてファストインテリジェントAFを採用。シーンの明るさを問わず快適なAFが可能になった。これまでのRX100シリーズのAFもコンパクトカメラとして特に遅いほうではなかったが、レンズ交換式の高速なカメラに比べると特に暗所ではAFにややもたつきが見られた。その点が改良されたことはうれしいポイントだ。

新機能としては電子シャッターを搭載。最高で1/32,000秒の高速シャッターが可能になった。しかも、前述した高速読み出しセンサーによる電子シャッターなので、一般的な電子シャッターで生じやすい動体撮影時のゆがみは最小限に抑えられている。

シャッター方式では、「メカシャッター」と「電子シャッター」、および両者が自動で切り変わる「オート」の3タイプが選べる

撮影設定メニューでは、ISOオート時に感度を上げ始める最低シャッター速度を設定可能になった

動画の発色や階調をカスタマイズできる「ピクチャープロファイル」機能を新搭載。ダイナミックレンジが広い「S-Log2」も選べる

カスタムキーに割り当て可能な機能の数が増えるなど、操作のカスタマイズは既存モデル以上に充実している

鏡胴部のコントロールリングのほか、背面のCボタン、中央ボタン、左右ボタンに関して、それぞれの割り当て機能をカスタマイズできる

電源には引き続きリチウムイオン充電池「NP-BX1」を採用。液晶モニター使用時の電池寿命は、DSC-RX100M3の約320枚から本機では約280枚と低下した