Apple TVは何が進化したか

Apple TVはここ数年のAppleのテクノロジーを大幅にキャッチアップするアップデートとなった。これまでよりも少し高さが追加された黒い小さなセットトップボックスには、64ビットプロセッサであるA8を搭載し、iOSベースの専用OSである「tvOS」が搭載された。

Apple TVは未来のTVであると強調

Apple Watchには「watchOS」が搭載され、9月16日には新バージョンとなる「watchOS 2」がリリースされる。Apple TVにも、スマートフォンで培った進化の法則を取り入れ、テレビを大きく変革する、そんなメッセージが込められている。

Apple TVの最新機能としてはSiriと検索の強化がある。これまでアプリごとにコンテンツを見つけたり検索をする必要があったが、アプリ横断的にコンテンツの検索ができるようになった点は便利だ。

Siriに対応し検索性が向上した

Siriの活用法を何パターンも紹介

例えば「ジェームズ・ボンドの映画を見つけて」とSiriに話すと、007シリーズが一覧に出てくる。1つのタイトルを選ぶと、その画面からiTunes Storeで見るか、Netflixで見るかを選択することができる。さらに、Siriに「ショーン・コネリーが出演している映画」と続けると、007シリーズからショーン・コネリー出演作を絞り込んでくれる。

Siriの進化はiPhoneのiOS 9のそれとほぼ共通とみて良いだろう。スポーツの試合の結果や天気を聞けばすぐに画面に表示してくれるし、ドラマを見ているときに「7分進めて」と指示することも可能だ。

スポーツの途中経過も画面に表示

そのSiriの音声コマンドを実現しているのが、「Siri Remote」と呼ばれる新しいBluetooth接続のリモコンだ。リモコンを口元に近づけなくても、きちんと聞き取れる仕組みになっていて、無理な姿勢を取る必要がなく、Apple TVにリモコンを向ける必要もない。

Apple TVのリモコン。リモコン上部はタッチ操作に対応する

このリモコンにはスムーズに操作できるタッチパッドが用意されているほか、加速度センサーが内蔵され、ちょうどWiiリモコンのようにゲームを楽しむことができる。

ゲームをプレイすることも可能

ショッピングや不動産のアプリ、ゲームなど、tvOS向けのアプリを開発することができ、iPhoneで培ったノウハウを生かせるほか、iPhone、iPad、Apple TVそれぞれで動作するユニバーサルアプリを作ることもできるという。

様々な開発Kitに対応する

10月下旬の発売で、32GBストレージのモデルが149ドル、64GBモデルが199ドルだ。