iPad Proは厚さ6.9mm、重さは723g。巨大な画面ながら、実際に手にしてみると非常に軽く、薄く感じる。12.9インチのRetinaディスプレイは2,732×2,048ピクセルながら、バッテリー駆動は10時間を実現している。
プロセッサは64ビットのA9Xで、iPad Air 2の1.8倍の処理性能と2倍のグラフィックス性能を誇り、iPad Air 2 2枚分の広大なディスプレイ表示を快適にこなす。ディスプレイには始めて、可変リフレッシュレートが組み込まれ、テクノロジー面でも大画面を支えている。
iPad Proは、前述の通り、iPhoneのエコシステムとは違う軸を作り出そうとしている。タッチディスプレイにこだわり、3D Touchへと進化させたiPhoneと違い、iPad Proにはスタイラスと、キーボード付きカバーが用意される。MicrosoftのSurface Proを意識した使い方であることが見て取れる。
スタイラスはApple Pencilと呼ばれ、iPad ProとBluetoothで接続できる非常に軽い電子鉛筆だ。iOS 9で手書きに対応したメモアプリでは、筆圧を感知するだけでなく、Apple Pencilの角度やストロークの早さなどに応じて、本当に紙に鉛筆や筆で描いているような、滑らかなレスポンスを実現してくれる。
キーボード付きカバーは、iPad Proに用意された新しい3点の接点で接続するため、Bluetooth接続のペアリングは不用だ。フラットなキーボードながら、ややはっきりとした打鍵感を伝え、iOS 9に用意されたキーボードショートカットを活用できる。
発売は2015年11月で、Wi-Fiモデルは32GB 799ドル、128GB 949ドル。Apple SIMが付属するセルラー+Wi-Fiモデルは1079ドル。Apple Pencilは99ドル、Smart Keyboardは169ドル。