こだわりのオーディオ機能に強力LAN、そして最新インターフェース全部入り

メモリスロットは、CPUソケットの左右に4本ずつ、計8スロットを搭載している。DDR4-2133のサポートはもちろん、OCメモリのサポートはDDR4-3400となる。X99A GAMING 9 ACKがDDR4-3333までなので、さらにひとつ上のクロックをサポートすることとなる。

また、MSIのGAMINGシリーズ上位モデルに搭載されているBCLK切り替え機能「OCエンジン」も搭載しており、ゲーミングマザーでありながらハイエンドOCマザーとしての機能も兼ね備えている。

CPUソケットとメモリスロットのレイアウトは一般的なもの。CPUクーラー固定用の穴は貫通型だ。CPU部分の電源回路は12フェーズ仕様

バックパネルもかなり独特のものだ。USB 3.0と言えば青いポートが一般的だが、MSIのゲーミングマザーボードにおいて、USB 3.0以上のポートは赤いカラーリングとなる。USB 3.1は2ポート搭載。USB 3.1 Type-Cの直上のポートがUSB 3.1 Type-Aとなる。一般的な2ポートが組みとなった赤いUSBポートは3.0対応のものである。

配色はもちろん、機能面でも独特なバックパネル

USB 3.1機能はASMediaのASM1142チップで実現。Gen2 x2接続の10Gbps

両面どちらでも挿せるUSB 3.1 Type-Cが話題となっているが、X99A GODLIKE GAMINGではドライバ収録メディアがこのUSB 3.1 Type-C対応USBフラッシュメモリとなっている。買ってすぐ、追加の出費なしにType-Cの感触を試せるので、ちょっと感動できる。

USB 3.0のType-A(上段)およびType-C(下段)コネクタを搭載

USB Type-C、micro USB両対応のドライバ収録UBSメモリが付属する

有線LANはギガビットイーサ対応ポートを2基備えている。こちらはともにKiller E2400チップを採用しており、IEEE802.11ac対応無線LANのKiller 1535と合わせ、「KILLER DOUBLE SHOT-X3」機能を構成できる。

バックパネル裏のヒートシンクを外すと現れる有線LAN側のKiller E2400チップ

拡張スロット部のヒートシンクを外すと現れる無線LAN側のKiller 1535チップ。ドーターカードとして搭載されていた

KILLER DOUBLE SHOT-X3は、3系統のネットワークに対し、系統ごとにアプリケーションを最適化し、1000Mbps+1000Mbps+867Mbpsで最大2867Mbpsを実現するという機能とされる。例えば有線LAN#1にはゲームを、有線LAN#2にはゲーム配信アプリを、無線LANにはSNSやそのほかといった具合に割り当てられる。

また、ゲーミングマザーボードらしいと言えば、6.3mmΦのオーディオジャックだろう。通常のオーディオジャックよりも径が太く、大型ヘッドホンなどで採用されているジャックだ。そのほか、「ゲーミングデバイスポート」としてのPS/2、IEEE802.11a/b/g/n/acおよびBluetooth v4.0対応のアンテナ端子、CMOSクリアスイッチが搭載されている。オーディオおよびゲーミングデバイスポートには、金メッキが施されている。

6.3mmΦオーディオジャックと、変換アダプタが付属する

このほか、マザーボード側回路と切り離した独立オーディオPCB、オーディオ用コンデンサ、ヘッドホンアンプ(左右独立)、ESS ES9018K2M DACチップなどが採用されている。また、ハードウェアのほかソフトウェアではNahimicのサウンド技術も採用されているなど、かなり充実している。

同社ハイエンドマザーでは定番となっている独立オーディオPCBを採用

オーディオチップはRealtekのALC1150

DACチップにESS ES9018K2Mを採用。DNRで127dB、THDで-120dBというスペックで、ES9016K2Mチップよりも上のグレード

オーディオ回路のコンデンサは日本ケミコン製