流行の設計は一通りカバー
次はDS 200の内部をチェックしてみよう。基本設計はATX対応PCケースとしてはごくスタンダードなものだ。裏面配線用のケーブルホールや、フロント側に横向きに配置するドライブベイ、CPU裏のカットアウトなど、いまどきのPCケースが備えているものは一通りそろっている。
裏面から見たところ。裏配線時にケーブル類を固定するためのループが多めに設けられているのでケーブルマネジメントは楽だ |
裏配線用スペースは一番狭い部分で実測1.4mm。太い電源ケーブルを重ねなければ余裕は十分ある。ただペリフェラル4ピンコネクタ(後述)の捌き方には少々注意が必要だ |
ピンヘッダ類に接続するケーブル。HDオーディオは少々長め、USB3.0は旧世代マザー用に2.0用としても使用できる |
パワースイッチなどのケーブルは近年主流の黒一色。黒一色だとHDD LEDの+と-が見分けにくいPCケースが多いが、DS 200のそれはちゃんと+と-が印刷で示してあるので非常に分かりやすい |
ドライブベイの構成は5インチが2基と少なめな一方で、3.5インチが5基(2.5インチ兼用)に2.5インチ専用が2基、合計7基のストレージデバイスを収容できる。うち上3基の3.5インチベイは着脱式になっており、取り外すことで最大410mmのビデオカード(装着時は290mm)に対応できるほか、水冷のラジエータをフロント側に固定することも可能になる。パーツ構成の進化に合わせ柔軟に対応できる設計といえるだろう。
ケースファンはフロントに140mm、リアに120mmが1基ずつ(回転数はどちらも最大800rpm)搭載するが、前述のトップパネル交換により120mmまたは140mmファンを2基か、200mmファン1基を追加可能だ。フロントには120mmまたは140mmファンを標準装備と合わせ合計2基まで設置できる。
フロントパネルはトップパネルを軽く浮かせると簡単に外せる。パネルの下には140mmのフロントファンとダストフィルターが配置されている。フィルター自体は大きく着脱も簡単なのだが、フロントパネルを外さないとフィルター掃除ができないのが難点だ |
これらのファンはマザーもしくは前述のケース内蔵ファンコンに接続するが、負荷に応じた動的な回転数制御が欲しいならマザー側に、一律制御だが静音性重視ならファンコン側に接続するとよいだろう。