サンフランシスコ名物のケーブルカーに乗る

編集H氏「今日で最後ですから! 今日一日だけ頑張りましょう!!」

H氏の男気あふれる言葉が胸を打つ。一刻も早く帰りたいと願っているのは、むしろ彼なのに(編注:決してそんなことはありませんでしたよ)。そうだ、最後まで気を抜くことなく、取材を完遂しなくては!

我々は気力を振り絞って、パウエル・ストリートへと向かった。ここからサンフランシスコ名物のケーブルカーに乗って、これまた観光のド定番であるフィッシャーマンズ・ワーフへと向かうのだ。我ながら、ひねりのないことおびただしい(これまでもそうだったが)。本当はこれにアルカトラズ島見学を加えて、サンフランシスコの大三元を目論んでいたのだが、アルカトラズ島の見学ツアーは大人気で、何日も前から予約が必要とのこと。仕方なく断念したのだった。

パウエルストリートのバーガーキングで。バーガーのサイズは日本とそれほど変わらないが、ポテトとドリンクは大盛り!

しかし、セットの名前は「ミディアム」。値段は10ドル弱

パウエル・ストリートの起点にはケーブルカーのターンテーブルがあり、戻って来た車両を係員が人力で回転させて出発(乗車)位置に着ける。……のだが、出発位置から反対側の降車位置まで、ターンテーブルをぐるりと囲むように乗客が並んでいる。ケーブルカーは10~15分間隔で発車しているが、最低でも小一時間程度は並ぶ覚悟が必要だ。なお、ここからは2系統の路線が発車しているが、フィッシャーマンズ・ワーフに行くならどちらに乗ってもいい。

ケーブルカー駅前の立派なビル

この駅に発着するケーブルカーは、構造上一方向にしか進めないため、ターンテーブルが必要なのだ

なんと、係員が人力でケーブルカーを押して、ターンテーブルを回す!

屋根下に路線系統が書かれている

ターンテーブルで転回を終えたケーブルカーに乗り込む

後部に「MARKET STREET & FISHERMAN's WHARF」とある車両に乗れば、フィッシャーマンズワーフに行ける

ケーブルカーのチケットを持つH氏。料金は片道6ドル

「ヤッターマン乗り~! って、はしゃいだ感じで撮ります?」とH氏。涙が出る。ちなみに、多くの日本人観光客が同じ「乗り」で写真を撮っていた

【動画】サンフランシスコ ケーブルカーの人力回転(音声が流れますのでご注意ください)

サンフランシスコといえば「急坂」。背景の坂が、まるで壁のようだ

やっぱりすごい坂……!

ケーブルカーの中。奥にいるのは「グリップマン」といい、軌道の地下を走っているケーブルを掴んだり放したりするレバーを操作する係

手すりが垂直に垂れていること、窓の外の風景が水平なことに注目。つまり、ここは急な上り坂なのだ

ブラザーなグリップマンの腕に、G-SHOCKを発見!

【動画】サンフランシスコ ケーブルカー フィッシャーマンズワーフまで往路(音声が流れますのでご注意ください)