主要アプリのストレージ対策も進む

アップデートを確実に利用してもらうための対策を講じてきたAppleだが、空き容量を食う主要アプリとして数えられる「写真」と「ミュージック」でも、ストレージの負担を軽減する仕組みを導入している。

写真は、iCloudフォトライブラリを利用することで、すべての写真を持ち歩いていたとしても、占有する容量を軽減する仕組みを備えた。フル解像度の写真はクラウドに保存され、デバイスの空き容量に応じて、最適化された写真やビデオのみを手元に持つ仕組みになったからだ。

ちなみにこの仕組みは、iPhoneだけでなく、iCloudフォトライブラリに対応するiPadやMacでも利用できる。確かにMacもフラッシュストレージ化し、500GBが当たり前だったストレージは半減している。実は、スマートフォンとパソコンで、空き容量不足という問題はあまり変わらないのだ。

また、音楽はより劇的に変わった。Apple Musicが開始され、iTunes Matchに契約しなくても、自分がiTunes上で持っている楽曲は、iCloudを通じて、iPhoneの上で再生できるようになった。Apple Musicでの配信の有無にかかわらず、だ。

そのため、Apple Musicユーザーは、Apple Music配信楽曲と、自分のiTunesライブラリの楽曲の双方を、iPhoneに保存せず、いつでもストリーミングで楽しめるようになった。最大の曲数は25,000曲だが、iCloudストレージを使用しないで済む。

Apple Musicはデバイスに音楽を保存する必要が一切なくなり、ストリーミングでの音楽が楽しめるようになる。ただし、モバイルデータ通信の容量のため、すべてをストリーミングで楽しむことは現実的ではない