時計合わせはビッグ・ベン
さて、地下鉄ラッセル・スクエア駅の近くにホテルはあった。チェックインを済ませて外に出るも、すでに時刻は15時過ぎ。半日あれば何かしらの企画もできるでしょ、くらいに考えていたけど……どうすんのコレ?
「時計の時刻合わせは、ぜひグリニッジ天文台でと考えていたんですが、この時間では距離的に難しいですね」と、H氏。確かにグリニッジへ行くのは難しい。が、幸いなことに、ロンドンを代表するランドマーク「ビッグ・ベン」なら、歩いて行ける距離だ(地図を見る限りは)。そこで、目的地を躊躇なく変更!
なお、ビッグ・ベンとは、正しくはウェストミンスター宮殿(英国国会議事堂)時計塔の鐘楼に設置された最大の「鐘」のこと。時計塔は、2012年から「エリザベス・タワー」と呼ばれている。……のだが、日本人には馴染みがないので、ここではわかりやすさを重視し、この時計塔をあえてビッグ・ベンと呼ぶ。
我々観光客がロンドンと聞いてイメージするゴシックデザインの建物や、映画『マイ・フェア・レディ』でオードリー・ヘプバーン演じる花売り娘「イライザ」が歌い踊ったコヴェント・ガーデン、渋滞に連なる新型のロンドンバスなどを横目に見つつ歩くこと30分。
我々は、テムズ川のほとりにそびえるウェストミンスター宮殿にやってきた。あの時計塔がビッグ・ベンか……。威厳、荘厳、壮麗、そんな言葉を世界中から集めてきて、こねて丸めて形にしたら、こんなふうになるのかもなぁ。
H氏「じゃあ、時計、合わせますか」
おっと、そうそう。それが大事ですからね!
なお、動画中、編集H氏のテンションがちょっとヘンなのは、無事バーゼル取材を終えた安心感と開放感によるものなので、気にしないでいただきたい。
【動画】CASIO EQB-510 現地時刻同期 in イギリス・ロンドン(音声が流れますのでご注意ください) |
【動画】CASIO OCW-G1000 GPS時刻受信 in イギリス・ ロンドン(音声が流れますのでご注意ください) |
あれに乗ろう
ところでH氏、私、あれに乗ってみてはどうかと思うんですよ。ロンドンの新名物『ロンドン・アイ』。そう言ってテムズ川の向こう岸、ビッグ・ベンのちょうど斜めはす向かいを指す。
H氏「ははぁ、あれですか。ロンドン愛」
アイ。目ですよ、目! ウィールがそう見えるってことなんでしょう。ヨーロッパ一の高さを誇る観覧車なんですって。
H氏「はぁ、おっさん二人で黄昏の観覧車ですか。これが女性とならロマンチックですけど、青木さんとロマンチックになっても……」
記事を書く以上、そうもいっていられないでしょ。幸い、ゴンドラはカプセル型で相乗りらしいから、おっさん同士でロマンチックな空気にはならずに済みそうですよ。行きましょう!