打ちやすさを追求したキーボードとより使いやすくなったトラックポイント
キーボードは、ピッチが約19mmと広いうえ、ノートPCの中では比較的ストロークが深く、非常に打ちやすい。長時間のタイピングでも快適にミスが少なくなるような設計になっている。14型サイズということで、キーの配置にも詰め込み感はない。
ただし、以前からそうではあるが、右下周辺にあるAltキーやCtrlキー、プリントスクリーンなどはキーのサイズ自体小さくなっている。一般的にはそれほど使われないが、ここら辺のキーに別の機能をアサインして使うという人は注意が必要かもしれない。
そしてThinkPadといえば、キーボードの中央付近に配置されたトラックポイントが大木な特徴である。これにより、キーボードから手を離すことなくポインティング操作が行える。トラックポイントは一度慣れると、マウスが不要と思えるほど、使い勝手が良いので、未体験の人はぜひ触れてほしいところだ。
さらに、前モデルではタッチパッドと一体化していた右クリックと左クリック、センターボタンが、T450sでは再び独立した形状に戻り、操作性が非常に向上した。
各種ベンチマークでパフォーマンス&ノイズをチェック
さて、ここからはT450sのパフォーマンスを、各種ベンチマークで計測していく。使用するのは、WIN SCORE SHARE、CINEBENCH R15.0、PCMark7、PCMark8、CrystalDiskMark 4.0.3だ。
CINEBENCH R15.0 | |
CPU | 289cb |
---|---|
OpenGL | 21.94fps |
PCMark 8 | |
Home Accelarated | 2653 |
---|---|
Creative accelarated | 3123 |
Work accelarated | 4008 |
Storage | 2911 |
高性能なCPUを搭載しているため、高め結果が出ている。PCMark 8やCrystalDiskMarkといったストレージ関連のテストでは低めのスコアとなっているが、これはやはりHDDに起因するところだろう。気になる場合は、BTOでSSDを選択しよう。
また、これらベンチマークを稼働している間のPCから出るファンノイズだが、フルパワーであるにも関わらず気になるレベルにはならなかった。これは、内蔵する冷却ファン「オウルファン」の性能によるものが大きい。フクロウの羽を元にした形状で、静音性と気流量の両立を実現しているという。静かなオフィスでも目立つようなことはないだろう。
続いて、バッテリーライフをbbenchにより計測してみよう。ソフト側の設定は、Web巡回を60秒ごとに行い、キーストローク間隔は10秒だ。本体側は輝度を最大にしたうえで、電源プランをパフォーマンス重視の「バランス」と、バッテリーライフ重視の「省電力」という、ふたつの設定で行う。これらで稼働し、自動的に電源がオフになるバッテリー残量5%までの経過時間を計測した。
bbench | |
バランス設定 | 3時間48分 |
---|---|
省電力設定 | 4時間53分 |
カタログスペックとはかなり差のある結果が出ているが、bbenchはその設定を見ると分かる通り、無線LANによるネットワークへのアクセスは頻繁で、タイピングも延々と行っている状態であり、かなり過酷なテストである。「最低でもこのくらいは十分に動いてくれる」という目安であり、実際には長く稼働すると考えていい。さらに、すでに紹介したとおり、バッテリーをリアとフロントの2基備えているので、不安な場合はリアバッテリーの予備を常備しておけば緊急時も安心だ。