シンプルなフラットデザイン

ThinkPad T450sのデザインは実にシンプルだ。全体的にフラットな形で、四角い箱のようなスタイルはThinkPadらしさを表している。天板はマットな塗装を採用するほか、「ThinkPad」ロゴは「i」の部分が電源と連動しており、電源オン時に点灯する。

主張しすぎず、それでいて地味すぎずというデザイン

昨今の薄型ノートPCでは、D-subや有線LANコネクタといった厚みのあるインタフェースが搭載されないことが多い。確かに、オフィスの設備も刷新されてHDMIや無線LANが使える環境も増えてきたが、まだまだD-subや有線LANコネクタが必要とされることもある。トラディショナルなスタイルを残すThinkPad Tシリーズでは、これらのインタフェースもしっかり備えられており、いざという時にも安心だ。

左側面には電源コネクタ、USB 3.0×2(1基はPowered USB)、Mini-DisplayPortが配置。電源コネクタは独自の長方形の形状だが、端子は上下どちら向きでも良いのがUSBと違って便利

右側面にはD-Sub、LAN端子、USB 3.0、マイク/ヘッドホンコンボジャックを装備

ディスプレイ上部に720p対応のWebカメラを搭載。BTOでは非搭載も選べる

フロントとリア、ふたつのバッテリーによるロングライフ

ノートPCの場合、バッテリ切れの不安がつきまとう。Broadwell世代でさらに消費電力が削減され、バッテリ駆動時間は向上したとされるが、それでも心配という人もいるだろう。T450sでは底面のフロント部分にバッテリを内蔵するほか、リア部分にも着脱可能なバッテリを備える。

底面

リアバッテリを外した状態

こちらがリアバッテリ。薄型で軽くなっているので予備を持ち歩くのも苦にならない

右側面にはD-Sub、LAN端子、USB 3.0、マイク/ヘッドホンコンボジャックを装備

このふたつのバッテリーにより、カタログスペック値ながらJEITA1.0基準で最大約16時間というロングライフを実現しているのである。また、リアバッテリはホットスワップでの着脱に対応しており、電源を入れたまま交換が可能だ。予備バッテリーを使うことになっても、いちいち電源を落とさずに交換できるのは地味ながらかなり便利だ。

バッテリが#1と#2の2基表示されている。2のほうがリアバッテリで、消費はこちらから先に行なわれる

豊富なオプション

試用機のスペックは、CPUがIntel Core i7-5600U、メモリがDDR3L 4GB、ストレージが500GB HDD、ディスプレイがマルチタッチ対応14型フルHD(1920×1080ドット)液晶、OSがWindows 8.1 Pro 64bitという構成だ。

レノボの直販サイトでは、CPUやメモリ、ストレージ、ディスプレイの解像度、無線LANの有無をはじめとする本体のスペックに加え、前述したバッテリや周辺機などをオプションで選択可能で、予算や用途に合わせて柔軟にカスタマイズできる。

オプションの一例
CPU Intel Core i5-5200U(2.20GHz)/Intel Core i5-5300U(2.30GHz)/Intel Core i7-5600U(2.60GHz)
メモリ 4GB/8GB(オンボード4GB+増設スロット4GB)/12GB(オンボード4GB+増設スロット8GB)
ストレージ 500GB HDD(5600rpm)/500GB HDD(7200rpm)/8GBキャッシュ+500GB HDD/1TB HDD/128GB SSD/256GB SSD/512GB SSD
ディスプレイ 14型HD+(1600×900ドット)/14型フルHD液晶(1920×1080ドット、IPS)
キーボード 日本語キーボード/英語キーボード/日本語キーボード(バックライト付き)/英語キーボード(バックライト付き)
リアバッテリ 23.2Whr3セル/47Wh6セル/72Wh6セル