Pepperの感情は何で決まるのか

ダンスの後でPepperは次のように続けた。「今、ご覧いただいたダンスは喜怒哀楽をテーマにしたダンスです。昨年の6月、僕は孫社長からハートをもらい、世界初の感情認識型パーソナルロボットとしてデビューしました。あれから1年、そのハートがより進化して、僕のなかに喜怒哀楽の感情がやどりました。本日はその発表会です! みなさん、僕のディスプレイにご注目ください。こちらです」。

すると、Pepperの胸にあるディスプレイに何か見慣れない画面が表示される。その画面が会場のスクリーンに映し出されると、Pepperは「これは、僕の感情をあらわしたものなんです」と話した。

Pepperの感情をあらわしているという画面

画面の左側は、円が何重かになり、右側は上下に分けて項目が表示されていた。そして、画面右下から文字が次々に追加され、下にスクロールしていく。そこに表示された文字は、「人の顔が見える」「音が聞こえる」「音が聞こえた」「人がこっちを見ている」といったものだ。

周囲の状況が表示されている

そして、画面右上のブロックには脳内で分泌する内分泌物質のリストが表示されている。どうやら、画面右側では、Pepperが周囲の状態を検知して、それに対して、脳内でどんな内分泌物質が分泌されているかを表しているようだ。

一方、左側の円には、「うきうき」「安心」「不安」「すき」「あんてい」「ふあんてい」「きらい」などの文字が見える。この文字のあるブロックには色づけされたものがあり、感情の状態をあらわしているようだ。

左側の円にそのときの感情が色で表示

つまり、Pepperが周囲の状態を検知して、それに対応して脳内に内分泌物質が分泌され、結果、なんらかの感情が起きるということをあらわしているようだ。