MADOSMAが目指すものとは

続けて18日から発売する「MADOSMA Q501」が目指す構想について、小松氏は「One Windowsの実現」を強く強調した。残念ながら日本国内のWindows Phoneマーケットは皆無に近く、先日までは好事家の玩具(おもちゃ)という状態にとどまっている。

だが、世界に目を向けると順調な成長段階にあると判断し、この点を改善するためにWindows Phoneマーケットを創出するデバイスを用意しなければならないという。だからこそ、MADOSMAを発売して新たな市場を生み出すことが重要だと述べていた。

マウスコンピューターが目指す未来は、このスライドがすべて表していると小松氏は説明していた

さらにMADOSMAの開発中には言語周りのチューニングを求められ、ギリギリまで調整を行っていたことを明かしつつ、ハードウェアの選定にも苦労したという。誰もが興味を持ち、購入に至る価格帯を見極めながらも、Windows Phone 8.1が快適に動作するハードウェアスペックを満たさなければならない。このアンビバレントな部分をクリアし、MADOSMAは誕生したという。

MADOSMA Q501の開発にあたって注力したポイントも紹介

興味深いのはMADOSMA Q501の仕様である。基本的なハードウェアスペックは既に公開済みだが、パッケージには事前に保護フィルムを同梱(どうこん)するという。日本では多くのユーザーが新規デバイス購入時に保護フィルムを手にすることから、必要アイテムとして加えたそうだ。

さらに16GBのmicroSDカードや、着脱可能なバッテリーパックも含まれる。特に後者は使用頻度に応じて劣化するため、容易に交換できるのは日常的なデバイスとして魅力的だろう。

MADOSMA Q501のハードウェアスペック。保護シートなどを同梱(どうこん)する

会場に並んでいたアクセサリー類。マイクロSDカードやUSBケーブルが確認できる