新モデルでは、トラックパッドに新しく感圧タッチトラックパッドが採用されている。これは、今年の3月に発表されたMacBook 12インチRetinaディスプレイモデルやMacBook Pro 13インチRetinaディスプレイモデルなどで初採用されたもの。触覚フィードバック(感圧センサーで指の押す力を判別し、内蔵のリニアアクチュエータでパッドを動かす)で擬似的にクリック感を演出している。

実際に触ってみると分かるが、電源が入っている間は従来のトラックパッドと使用感がほとんど変わらない。指でパッド表面を押せば「カチッ」とリアルなクリック感がある。しかし、電源オフのときに押してもパッドが沈み込まず、まったくクリック感がない。

この感圧タッチトラックパッドを採用したことで、新モデルでは「強めのクリック」を利用することも可能になった。これは、パッドを強く押すことで通常のクリックとは異なる操作を実現できる機能。たとえば、Webページのリンクを強めにクリックすると、リンク先のページをプレビューすることができる。また、テキストを強めにクリックすると、そのテキストの意味を辞書で調べて検索結果をポップアップ表示できる。このほか、QuickTimeやiMovieの早送りや巻き戻しの速度をパッドを押す力で加速させることも可能だ。

現状では、すべてのアプリで強めのクリックが有効になるわけではないため利用シーンが限られるが、慣れればかなり便利。ぜひ一度店頭などで試してみてほしい。

新「15インチMacBook Pro」のキーボード面

Mid 2014モデルと同じく、バックライトキーボードを装備する

キーボードは従来と同じだが、トラックパッドは感圧タッチトラックパッドが新しく採用されている

フリックやピンチなどのジェスチャーは、従来と同じ感覚で行える

感圧タッチトラックパッドは、触覚フィードバックによってクリック感を擬似的に再現しているため、電源オフのときに押してもクリック感はない

トラックパッドの設定画面。「強めのクリックと触覚フィードバック」の項目がある