プライバシーコントロールがより詳細に

Android上で動作するアプリが、どの程度まで端末やユーザーの情報を収集できるのか。位置情報をはじめ、プライバシー設定に関する制御がより詳細になりつつある昨今だが、Bloombergが5月8日に報じたところによれば、Androidの次期バージョンではさらに細かい範囲のアプリごとのセキュリティ設定が可能になるという。

現在でも、アプリのダウンロードやアップデート時に、アプリがどの種類の情報にアクセスしているかを確認し、その利用の有無をユーザーが判断することができるようになっている。新機能ではおそらく、多くの情報を得ようとするアプリに対して、ユーザー自身が「アプリが得られる情報の範囲」を設定することができるようになるとみられる。つまり、従来まではアプリがどれだけ情報を入手しようとユーザーは「インストールしない」以外で防ぐ方法はなかったが、インストールしつつも「アプリが入手できる情報」はユーザーが後から制御できるようになるとみられる。

バッテリ消費とメモリ使用量を節約する技術

Android Policeなどが報じているが、Android Mではメモリの利用効率を向上させつつ、バッテリ消費量を削減することにフォーカスを当てているという。

後者については、昨年のGoogle I/Oでも登場したバッテリ消費を減らす「Project Volta」のセッションが今年も用意されているほか、実際にバッテリ関連のセッションが複数確認されており、基調講演では話題にならずとも、アプリ開発者らに対して積極的なアプローチをGoogle側が諮っているのは確かだろう。