指紋認証機能を標準サポートか
Google I/O開催直前になり入ってきた最新の噂が「指紋認証」機能の標準搭載だ。BuzzFeed Newsが5月22日に報じたものだが、GoogleがAndroid Mで指紋認証を標準サポートし、それをGoogle I/Oの基調講演でアピールする計画だという。
現在、最新のiPhoneには「Touch ID」という指紋認証センサーが搭載されており、これはロック解除のほか、Apple Payと呼ばれる決済システムでオンラインとリアル店舗を問わずに支払いの際の認証手段として利用できる。最新のiOS 8ではサードパーティへのAPI開放も行われており、パスワードの代わりにキーチェーンが登録されたTouch IDでサービスへのアクセス認証が可能となっている。
SamsungのGalaxyシリーズをはじめ、Androidでも指紋認証センサーを搭載したデバイスが多数登場しており、おそらくはAndroid OSそのものにおいても指紋認証をサポートし、アプリやサービスからこのOS標準の認証システムを利用可能にするのではないかと考えられる。
今後バイオメトリクスを組み合わせてセキュリティ強化と利便性向上を両立していこうという試みは、Androidに限らずより進展していく可能性が高い。先日のNTTドコモの夏モデル発表会では、虹彩認証を搭載したスマートフォンを使って、NTTドコモの加藤薫社長が発表会壇上からピザをカード情報入力なしで注文するデモが披露された。仮に指紋センサーが搭載された場合、これは"きっかけ"であり、今後バイオメトリクス認証を積極的にサポートしていく前触れではないかと予想している。