米Google主催の開発者会議「Google I/O 2015」が米カリフォルニア州サンフランシスコ市内のMoscone Center Westにて5月28~29日(現地時間)の2日間の会期で開催される。初日28日の午前9時半(PDT: 米太平洋時間)には基調講演が行われ、Androidの次期バージョンや新ハードウェアなど、同社の最新戦略や製品が紹介されるとみられる。
この模様はYouTubeのGoogle DevelopersページやGoogle I/O公式サイトにおいてライブストリーミング配信が行われるので、興味ある方は日本時間で29日午前1時半以降にこれらページにアクセスしてほしい。本稿では今年のGoogle I/Oでの目玉と思われるトピックを紹介する。
「Android "M"」の正式名称と概要の発表
Androidはバージョン1.5の「Cupcake」以降、アルファベットのABC順にその頭文字を持つ"お菓子"を開発コード名にしている。現在は「Android L」こと「Lollipop」で、次のバージョンになるとみられる「Android M」では「M」の頭文字を持つお菓子の開発コード名が付与されると考えられている。現在配信が行われている最新バージョンは「Android 5.1.1 "Lollipop"」で、おそらくは次の"M"バージョンで「Android 6.0」のメジャーバージョンアップを果たし、API Levelが1つ上昇して23になる(現行はAPI Level 22)とみられる。
Mの正式名称やリリース時期など、現時点でこのバージョンにはあまり話が出ておらず不明点が多い。ただ、昨年2014年のAndroid L発表時には正式版提供前の公開ベータテストを数カ月にわたって続けていたという経緯もあり、今回のAndroid Mもまた、同様のテストプログラムが提供される可能性はある。もっとも、その場合はMの正式名称発表までまだ少しの期間を必要とすることになるだろう。また、前回は新しいUIデザインである「Material Design」をデベロッパーらに周知させ、アプリ対応を促すという狙いもあったため、Android Mでは前回ほどの準備期間を必要とせず、リリース時期が早くなる可能性もある。