複数社の異なるロボットアームへのプログラミングを自律的に

次世代ものづくりへの取り組みとして、汎用ロボットアームのプログラミングを自動作成・自律協調制御を行うというデモがあった。

異なるメーカーの汎用工作機械で、同じ作業を行わせるプログラムの自動生成と自律制御をデモ

日本が得意としてきた多品種少量生産の次の形として、オーダー時点からカスタム製品を汎用品と同程度の価格で実現するという動きが出ている。一例としては、「マイアディダス」や、Harley-DavidsonのBuild Your Own BikeがSAPのゲスト講演で紹介されていた。ハーレー社は、アメリカの工場とクラフトマンを生かしつつ、自動搬送機を含めたITとOTの融合によって成し遂げたそうだ。

富士通では、仕様やプログラムが異なるロボットアームを導入している工場を想定し、自律化制御と機種に依存しないロボット制御を行うシステムを展示していた。デモは2社のロボットアームで同じ動作を行いつつ、センサーを利用して突発的な異常事態が発生しても柔軟な対応を行っていた。

【左】デンソーのロボット。作業はサイコロを決められた順番に拾い上げて、左の白い台に積み上げるというもの。写真には写っていないが、上にイメージセンサーが用意されていて、サイコロの位置や向きを把握している。【右】ファナックのロボット。サイコロが置かれている台は説明員がスイッチを押すとサイコロを崩す仕掛けがある。このような突発事態になっても、初めから作業をやり直すようになっている