心配りが行き届いた設計
お茶容器からカップや湯のみへお茶を注いだ後、どうしてもお茶がポタポタと滴下してしまう。したたり落ちたお茶はトレーにたまる。これ、どうすんのよ……と思っても心配は無用だ。液体が垂れてしまったトレーは本体から取り外して洗える。前モデルでは取り外せなかったが、新モデルで改良されたのだ。細かいことではあるが、実は大きなポイント。
ラスボスのように待ち構えているのは、使用後のお茶うすだ。取り外してみただけで大変そうだなと思ってしまう。バラバラに分解し、付属のブラシを使って掃除していく。粉が飛び散るので新聞紙などを下に敷くといいだろう。
お茶うすの掃除は面倒くさそうに思えるが、やってみるとこれが案外楽しいのだ。付属する掃除用ブラシの毛は硬く、多少グイグイ押し付けてもヘタってしまうことがない。筆者はもともと地味な作業を心の底から楽しいと思える性質なので、粉が詰まっているところをお掃除ブラシでちまちま掃除して、キレイになっていくのを見るのがオモシロくて仕方なかった。筆者の個人的な趣味はどうでもいいとして、このブラシがあれば粉を取り除くのはそこまで骨の折れる作業ではない。
いつも決まったお茶を淹れるなら、お茶うすをいちいち洗う必要はなく、詰まってしまった茶葉をときどき取り除いてあげるくらいの手入れで十分だ。ただ、いつもは緑茶だけど、気分を変えて紅茶でも、という場合には洗って乾燥させる必要がある。セラミック製のお茶うすは乾燥に6時間ほどかかってしまうため、シャープはお茶うすをオプションで販売し、買い足せるようにしている。緑茶専用や紅茶専用、ほうじ茶専用など茶葉ごとにお茶うすを用意すれば、さらに手間を省けるだろう。