情報はさらに短くコンパクトに
Apple Watchなどのスマートウォッチが普及すると、画面に表示できる通知の情報量はかなり限られてくる。これまでの感覚で長い文章を送っても、表示できるのは最初の数文字だけなので、結局はiPhoneを取り出す羽目になる。こうした操作が続くと、ユーザーはApple Watchを使わなくなるか、通知された情報がよほどのものでなければ無視するようになるだろう。
たとえばニュースアグリゲーションサービスはApple Watchと相性がいいサービスだが、ニュースの見出しが長ければ読んでもらえない、ということもあり得る。すると、スマートウォッチ向けの配信には、よりコンパクトでキャッチーなタイトルの付け方が必要になってくる。せっかくスマートフォンの大画面化で表示できる情報量が増えたと喜んでいたのもつかの間、下手をすれば5~6文字で「読ませる」タイトルを付けねばならなくなるわけで、メディア関係者としては頭の痛いところだ。
コミュニケーションの分野でも同様に、より短い表現が多用されるようになるだろう。アップルは絵文字や手描きの絵を送り合う「スケッチ」というアプリを用意して、言葉を使わずに気持ちを伝える手段を用意している。Apple Watch同士であれば、こうしたノンバーバル(非言語)コミュニケーションが流行するようになると思われる。