速度実験と移動実験を実施
高度化C-RANではマクロセルとスモールセルを使ったCAを行うが、スモールセルの基地局の切り替え(ハンドオーバー)時にマクロセルとの接続が行われたままになるため、切り替え時の速度の落ち込みによる通信への影響が小さくて済む。また、マクロセル内にスモールセルを配置することで、通信トラフィックの多い地域では通信容量を大容量化することも可能になる。
実際に高度化C-RANアーキテクチャ下で35MHz幅を使った通信デモが行われたが、最大で約235Mbpsを確認できた。また、ハンドオーバーの実験でも速度の落ち込みが与える影響は小さいことが確認できた。
商用サービスよりも5MHz広い35MHz幅を使った実験では、理論値262.5Mbpsに対して234.7Mbpsを記録。条件によっては240Mbpsを超えることもあるという。
ハンドオーバーする場所を通過しながら通信速度を計測する実験では、従来のLTE対応端末は落ち込みが激しく、体感では通信が詰まったように感じられるはず。これに対してLTE-Advanced対応端末は落ち込みがあっても安定して高い速度で通信が続くため、体感上はかなり快適なはずだ。
実験では今月発売予定の、ファーウェイ製「Wi-Fi STATION HW-02G」(左)を使用。3月発売のLG製「L-01G」と並び、LTE-Advanced 225Mbpsに対応したモバイルルーターだ。