ベンチマークでAspire Switch 11の実力を見る
ここからは、各種ベンチマークでAspire Switch 11のパワーをチェックしていく。まずは、Windowsエクスペリエンスインデックスのスコアを見てみよう。Windows 8.1ではWindowsエクスペリエンスインデックスのGUIが用意されていないため、フリーソフトのWIN SCORE SHAREを使った。
グラフィクスが統合型(Intel HD Graphics 4200)なので低めのスコアだが、それ以外はかなりの高得点。特に、プライマリディスクが「8.2」と高く、操作時のサクサク適に大きく貢献している。全体にもまったく問題のない数値だ。
ストレージについては、CrystalDiskMarkも計測してみた。本体のSSDと、ドック側のHDDをそれぞれ計測している。
本体、つまりCドライブにおいては、SSDならではの高速さが十分に発揮できている。ドック側のDドライブはちょっと低めの数値だが、クラムシェル状態のときだけ使うデータ用HDDと考えてよいので、たいした問題ではない。先にも述べたが、SSDとHDDのデュアル構成という余裕がうれしいのだ。
そして「PCMark7」と「PCMark8(HOME conventional)」の結果を。
PCMark 7のPCMark Scoreは「3721」と、スペックから想定される数値に収まった。一般的な使用であれば問題ないはず。PCMark 8の「Home Conventional 3.0」(主に日常作業の快適さを計る)は「1768」だ。
次は、バッテリ駆動時間を計測するためBBenchを使用する。スペック値は約6.5時間だが、実際の使用に近い環境ではどうなるのだろうか。設定は、本体側は液晶ディスプレイの輝度最大、パフォーマンスは「バランス」を選択。BBench側はWebを60秒ごとに巡回、10秒ごとにキーが押されるというもの(これはBBenchの基本設定だ)。結果は……
計測開始から約3時間52分、バッテリに関して「残り10%になりました」と警告が発せられた。そしてジャスト4時間、バッテリ残量がギリギリになってシステム側がシャットダウンとなった(Windows 8.1の設定によってスリープや休止状態になる場合も)。実際は画面の輝度を低めに設定することが多いので、バッテリ駆動時間はもう少し延びるだろう。クラムシェル状態でもタブレット状態でも、バッテリ駆動で十分に活用できそうだ。
ゲーム系ベンチも
Aspire Switch 11はゲーミングノートではないが、参考までにゲーム系のベンチマークを。「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」を「標準品質(ノートPC)」設定で、「ドラゴンクエスト X ベンチマークソフト」を「標準品質、1,280×720ドット、ウィンドウモード」で計測する。結果は以下のとおりだ。
ファイナルファンタジーXIVのほうはスコアが「1365」で、「設定変更が必要」と厳しい結果だった。設定をカスタムしていけば、インしてフレンドに挨拶するといったくらいのことはできそうだ。一方のドラゴンクエスト Xだが、こちらはいい意味で予想外。評価が「普通」でスコアが「3378」と出た。標準的な動作が見込めるとされているので、普通に遊ぶこともそれなりに可能だろう。動きにもたつきがあれば描画品質を下げればいい。
さて、デタッチャブルタイプの2in1 PCはストレージ容量に不安があることが多いが、Aspire Switch 11はキーボードドックに500GBのHDDを搭載することで解決している。CPUやメモリなどは際だって高いスペックではないものの、ストレージ容量を重視するなら選択肢の上位に入れてよいだろう。