「NANO COMPO NANO-UA1a」と比較
次にオレの部屋にあるハイテクデバイスと並べて、そのデザイン性を考えて見た。
まずは、オラソニックの「NANO COMPO NANO-UA1a」。これはハイレゾオーディオ対応のアンプなのだが、設置面積が音楽CDケース並ときわめて小さい。アルミ一体成形ボディは前後左右が同じ長さのスクエアデザインできわめて剛性が高いのも高音質に貢献している。また、小型ボディながら、SCDSシステムによって力強い音ができる。
驚異的にコンパクトでハイテクなアンプなのだが、そのデザイン的にはシンプルでコンサバであり、その機能がデザイン的に表現できていない感がある。この面ではFx0の持つインパクトには及ばない。
「MDR-1ADAC」と比較
次はソニーのヘッドフォン「MDR-1ADAC」。これはハイレゾ対応のヘッドフォンなのだが、なんとデジタルアンプを搭載しているという製品。これによって、iPhoneのようなハイレゾオーディオ形式の再生に対応しないものでも、ハイレゾオーディオを再生できてしまう。
そのため、スマホやウォークマンからのデータ転送のためのUSBコネクタを搭載している。他にないハイテクさを持っているが、その外観はUSBコネクタ部を除けば、ごくトラッドなヘッドフォンを保っているので、素人目にはあまりハイテク感を感じないかも知れない。
BESTEKのBluetoothキーボードと比較
次はBESTEKのBluetoothキーボード。これはボディがシリコンで折りたたみと言うよりは丸めてポケットに入れて持ち運べるというもので、映画「ダイハード4.0」でブルース・ウィリスの味方のハッカーも使っていたのが、これではないかと思う。これはデザイン的にもアバンギャルドで、なかなかFx0に似合うという印象だ。
カップヌードルリフィル用AKBマグカップと比較
次はカップヌードルリフィル用AKBマグカップ。デジタルデバイスではないが、デザイン的なポップさでは、なかなかいいものを持っている。そのデザインは不思議とFx0との組み合わせもあまり違和感がない気がした。
Kindle国際版のファーストモデルと比較
そして、Kindle国際版のファーストモデル。言うまでも無く、「Kindle」はあのアマゾンの電子ブックリーダーだが、これはまだ、日本語版が存在する以前、Kindleが北米以外のエリアが使用できるように販売されたのが、この国際版だ。世界的なヒット商品となる初期の製品であるだけに、そのデザインには力が入っており、他にないオリジナリティを感じるが、Fx0に感じるようなインパクトはない。
「ダヴィンチ1.0」と比較
最後は「ダヴィンチ1.0」。これはXYZPrintingの3Dプリンタ。そのサイズは非常にデカくて、Fx0と一緒に写真に収めると実にFx0が小さく見える。そして、3Dプリンティングというハイテクな機能なのだが、その本体はハイテクというよりは無骨なデザインだ。
そんななか、ボディのサイドはスケルトン仕上げになっているのが目立っており、この部分によって、デザイン的に救われている感じだ。正直、デザイン的にはコンシューマー的には未完成でやや雑なデザインだと思うが、それゆえに機能性が強調されていると思う。 そして、このスケルトン部分は、何か内部からエネルギーを放射するような力感がある。 これは3Dプリンティングするという造形処理を外部から見えるようにしているわけだが、本来、機能だけあればいいようなものを、妙にスタイリッシュに見せている。
こうした点では、このダヴィンチ1.0の雰囲気は妙にFx0に似ている気がする。このデザインや外観のディメンションやサイズなどはまったく異なっているのに不思議なことだ。