3日間で3GBの制限は防衛手段
発表会後の質疑応答では、3日間で3GBという制限について、帯域を占有するユーザーに対する防衛手段であると強調。同様の制限を撤廃したNTTドコモは月間通信量制限のあるプランであり、同列に語ることはできないとした。エリア整備については現在のところ予定どおり進捗しているが、他キャリアと違って人口カバー率99.9%を狙う事業ではないと説明。今後は屋内や地下道などを重点的にカバーしていきたいと語った。
WiMAX 2+搭載パソコンについては現在ベンダーと共同で開発中とし、既存のノートPCなどには1月9日に発売されたUSBドングル型で専用ソフトのインストールが必要ない「URoad-Stick」も推奨していくとした。
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使い放題が特徴だったWiMAXに対し、WiMAX 2+では将来的に利用制限がかかるとされていたが、帯域の有効利用と技術革新、企業努力により、利用無制限の道が拓けたのは大きな進歩だ。直近3日間でのダウンロード量に対する帯域制限はかかるが、よほどの大容量ダウンロードを行わねば制限にかかることは少ないだろう。
WiMAXは固定回線代わりに利用しているユーザーも多く、こうしたユーザーがクラウドストレージなどを有効的に利用するうえでも有力な選択肢になると感じられた。
同じ220Mbpsを利用するにも、CAと4x4 MIMOのどちらを選ぶかはユーザー次第ではあるが、au LTEが利用できてエリアの広いW01は地方でも利用するユーザー向け、MIMOに必要なマルチパスを拾いやすい都市部ではWX01が有効だと言えそうだ。
個人的には、サービス開始と同時に220Mbpsが利用でき、端末が軽量な4x4 MIMO対応のWX01に魅力を感じた。W01も魅力的な端末だが、CAのエリア拡大がひとつのキーポイントになるだろう。