豊富な付属ソフト

付属ソフトウェアとしては、写真の加工や印刷を行う「My Image Garden」のほか、スキャン設定や付属アプリを素早く呼び出す「Quick Menu」、OCRソフト「読取革命Lite」などが用意されている。ソフトウェア構成については、前モデルとほぼ同じだ。

少し気になるのは、すべてのソフトウェアをインストールのに約1.5GBの空き容量が必要になる点。最近はストレージの空き容量が少ないWindowsタブレットなども増えているので、こうしたデバイスでは必要なソフトだけインストールしたほうがいいだろう。

写真を加工したり印刷したりできる「My Image Garden」。ペーパークラフトやグリーティングカードなども作成可能だ

MG7530のプリンタドライバ(写真左)。すべてのソフトウェアをインストールする場合、約1.48GBのストレージ空き容量が必要となる(写真右)

快適な印刷スピード

次に、MG7530の印刷速度を紹介しよう。タイミングによっては印刷準備やヘッドクリーニングが行われることもあるため、今回のテストでは紙送りから排紙が完了するまでの時間を計測した。実際の作業時間は今回の結果よりも長くなる可能性があることを、あらかじめご了承いただきたい。

■コピー機能(本体の機能を利用)
A4普通紙カラーコピー 14.62秒(標準品質)
■ダイレクト印刷(SDメモリーカード)
L判フォト用紙フチなし写真印刷 16.31秒(標準品質)
■アプリからの印刷
インクジェット用はがきフチなし印刷 21.22秒(標準品質)

印刷スピードはまずまずだが、「PIXUS MG」シリーズは印刷前のヘッドクリーニングを念入りに行う傾向があり、ファーストプリントの準備に20~30秒かかることがある(場合によってはもっと)。ただ、2枚目以降はそれほど時間がかからないので、大量に印刷する場合でも比較的短時間ですむだろう。スキャン性能については、標準品質でも問題ない。デジタル化した文書もストレスなく読むことができた。

MG7530のスキャナドライバ

MG7530の標準品質で印刷した写真を、300dpiでスキャンした結果。あくまで参考程度に考えていただきたい

MG7530のNFC機能は大きな目玉ではあるが、筆者個人としては印刷コストが安くなっている点に注目したい。前モデルでも印刷コストの安さはトップクラスではあったが、MG7530ではさらにコストが抑えられている。顔料ブラックインクによって、文書を美しく印刷できる点も大きなポイントだ。写真や文書を大量に印刷する人におすすめしたい。