処理速度に不満なしもOSには戸惑いが

前述の通り、Nexus 6は2.7GHz動作のクアッドコアSnapDragon 805を搭載している。これは現行のスマートフォンとしては最上位に位置するCPUであり、筆者が普段使っているiPhone 6 Plusに搭載されているApple A8(デュアルコア・1.4GHz動作)と同等以上の性能を発揮するはずだ。

今回、デモ機にはアプリのインストールができなかったため、ベンチマークテストを実施することはできなかったが、アプリの挙動は非常に快適。デモ機にインストールされていたゲーム「FFVII Gバイク」も試してみたが、コマ落ちなどもほとんど体感できなかった。処理速度という点では文句の付け所がない。ほとんどのアプリはストレスなく利用できるだろう。

画面解像度もほぼ500ppiと異常に高精細だが、特に文字の表示などを見るに、筆者が日頃使っているiPhone 6 Plus(401ppi)と比べて格段に高解像度だと感じることはなかった。すでに目で認識できる範囲を超えていることもあるが、iOSと比べると、Android OSのフォント処理がイマイチということもあるかもしれない。

QHDと超高解像度ながら、3Dゲームもサクサク動く。グラフィック性能もフラッグシップ機にふさわしい

処理速度に不満はないが、Nexus 6に標準搭載されるAndroid 5.0「Lollipop」の新しいインターフェースには戸惑いが多かった。慣れの問題ではあるだろうが、筆者はメニューやボタン類を、何もない画面の外からスワイプで引っ張り出してくるインターフェースというのは、到底褒められたものではないと思う。iOSでも通知センターやコントロールセンターは「隠れた」インターフェースになっているが、ゲームの隠れキャラでもあるまいし、何の前知識もない人が見つけるのに苦労するようなところに大事な機能を隠す必要はないだろう。なぜこのようなインターフェースにしてしまったのか、理解に苦しむところだ。