生産性をさらに向上させる「Work Chat」と「Context」が日本でも利用可能に
さらに生産性をあげるためのツールとして、「Work Chat」と「Context」が紹介された。Work Chatは、Evernote内でのコミュニケーションを活性化するためのツール。、ひとつのプロジェクトを進めているとき、クラウド上のノートに複数人がアクセスすることがある。このとき、アイコンをタップしてメンバーを選ぶだけで、チャットで意見交換できる。他のメンバーもやりとりを確認可能で、誰が閲覧したかの確認もできる。
リービン氏は、もともと従業員20人ほどの小規模なスタートアップ企業に所属していたと話し、「20人ほどのメンバーが部屋の中に集まって作業をしていると、コミュニケーションが順調にかつ効果的に行えるので、生産性の高まりを感じることができる」と解説した。
リービン氏は、「例えば同僚のデスクの脇を通るときに、立ち止まって2、3分の話をする。その2分間のディスカッションが、プロジェクトの進行にとって正にベストなタイミングの、効果的なものになる。同じことを大企業で行うのは難しい。スケジュールを調整していると、ミーティングが先送りになり、生産性がどんどん落ちてしまう」と説明。続けて、「大規模な企業でも、Work Chatを使えば完璧なタイミングで、仕事の効率が上がるミーティングが行える」とアピールした。Work Chatは、すでに米国では提供されているが、日本でも来週から提供開始される。
もう一つの生産性を上げるツールContextは、“必要な情報を自分で探さなくても良くなる”、という機能。ノートを作成していると、その内容が自動解析され、関連するノートが表示される。同僚が同じようなサブジェクトを書いていた場合は、それが表示される。
また、執筆中の内容と関連した新聞記事が表示されるので、記事の引用が容易になる。また、その情報に詳しいメンバーも紹介してくれる。その人物とWork Chatでコミュニケーションをとることも可能。「何かを書くとき、その元となる情報がある。それを意識したツールになっている」とリービン氏は説明する。なおContextは、英語版Evernote(iOS/Mac向け)にはすでに提供されており、日本語版にも近く対応する予定。