Always 4G LTE

最近では、大手3キャリアが取り扱うスマートフォン端末に差異がなくなりつつある。こうした背景を受けて、田中社長は「同質性の中、あらゆる分野で"期待を超える価値"を提供して、磨き上げていく」と話し、具体的にはネットワークやサービス、サポートで他社との差別化を図っていく考えを示した。例えば、先に紹介したVoLTEも「au 4G LTE」のネットワーク品質があってこそ活きるサービス。同社では「Always 4G LTE」というキーワードで、今後とも通信ネットワークの増強を図っていく。

KDDI(au)では、どこでも4G LTEにつながるという思いを込めた"Always 4G LTE"というキーワードで、通信ネットワークを増強させていく

グループ傘下のUQコミュニケーションズが提供する「WiMAX 2+」では、来春から帯域幅を増強する。これまで、WiMAX 2+では(2.6GHzの20MHzの帯域幅で)下り最大110Mbpsを実現していたが、来春からは(20MHz×2の帯域幅で)下り最大220Mbpsを提供する。これにともない、WiMAXの速度は下り最大40Mbpsから下り最大13.3Mbpsとなる。

WiMAX 2+の倍速化を実現する(写真左)。同社では「3G」の表示を見ずにデータ通信を終えられる率として「LTE維持率」を定義。現状で99.9%超だという(写真右)

田中社長は「LTE-Advancedの技術により、au 4G LTEは来春には下り最大225Mbpsになる。お伝えした通り、WiMAX2+も来春に下り最大220Mbpsになる。来年はダブルのエンジンで、auのネットワークを強化していきたい」とアピールした。

対応端末は2機種

au VoLTEに対応する端末として、同日発表されたのは「isai VL LGV31」(LGエレクトロニクス製)および「URBANO V01」(京セラ製)。isai VLは、約5.5インチのWQHDディスプレイを搭載。現行機種で好評だった「isaiモーション」や「ノックコード」などの機能も引き継いでいる。URBANOは、VoLTEの高音質に合わせてチューニングしたスマートソニックレシーバーが特長。より通話しやすくなっている。スペックなどの詳細はマイナビニュース別稿を参照のこと。本稿の最後に実機の写真を掲載するので、そちらも参考にしてほしい。

au VoLTEに対応する端末として、isai VL LGV31、およびURBANO V01が発表された

なおau VoLTEに対応する機種は、同日発表されたスマートフォン2機種、および今後発表するAndroidスマートフォンに限られている。iPhone 6/6 Plusを含む既発売の端末がVoLTEに対応する予定は、いまのところないとのことだ。