指輪型のデバイスでスマートフォンを操作

アルプス電気のブースには、「指輪型ウェアラブルコンピューティングデバイス」が展示されていた。開発はベンチャーの16Labだが、内部の各種センサーなどでアルプス電気の部材を利用しており、それをアピールするための展示だった。同製品は10月25日開催の「ANY TOKYO 2014」でプロトタイプの一般公開を予定しているが、それに先駆けての公開となっている。

16Labの指輪型ウェアラブルコンピューティングデバイス

同製品は、指輪のように指に装着し、本体のセンサーにタッチして手を動かすと、加速度センサーとジャイロセンサーが動きを検知して、スマートフォンなどの操作が可能になるというもの。

こちらは実際に動作するデモ版。女性の指には太いが、目標は「結婚指輪レベル」(アルプス電気の説明員)だという

操作する場合は、このように指でセンサーを押さえる

チタンの加工やデザイン、アルプス電気を含めた内部センサーなど、「著名な企業やデザイナーに協力してもらった」(16Lab代表社員・木島晃氏)とのことで、品質や機能に自信を見せる。現時点で価格は非公表だが、「おもちゃではないのでそれなりの価格にはなる」(同)としており、数万円の製品になるようだ。

まずはSDKを含めた開発者キットとして提供を開始。年末から来年初頭に開発者の手元に届けることを目指す。予約時に登録した指のサイズに合わせて加工するそうだ。 こうした製品は、これまでもいくつか話題に上っており、「手の動きで操作する」新しいユーザーインタフェースの形となるか、実際の製品登場が期待される。