iPhoneでおサイフケータイ

注目されていたのは、発表されたばかりの「おサイフケータイジャケット」。カード型の端末をiPhoneとBluetoothで接続し、おサイフケータイの機能を実現するというもので、10月下旬にも発売する。

おサイフケータイジャケット(右)。単体でも使えるが、iPhone用のケースに装着することで、iPhoneをおサイフケータイのように利用できる。iPhone側にはアプリが必要となる

現在はカード型だが、さまざまな形状のデバイスも想定する

これまで、おサイフケータイは携帯電話内蔵でしか使えず、これまでスマートフォンではAndroidでしか実現できなかった。おサイフケータイジャケットは、FeliCaチップとBluetoothアンテナを内蔵したデバイスをiPhoneと接続することで、おサイフケータイ機能を実現できるようになった。

クレジットカードよりも一回りほど小さいサイズ

充電用のマイクロUSB端子があるため、それなりに厚みはある

ケースに入れてiPhoneに装着したところ。背面のFeliCaマークを取得する必要があるが、サードパーティもケースを開発することは可能

支払いなどの基本的おサイフケータイの機能はカード型端末だけで完結しており、オンラインチャージや残高確認などをするためにはiPhoneとBluetoothで接続する必要がある。そのため、iPhoneを持ち歩いていなくても、レジで支払いをする、といったことは可能だという。

Bluetoothを内蔵した以外は、既存のおサイフケータイ搭載スマートフォンと内部構造は変わらないが、FeliCaへのアクセスや情報取得のため、Bluetooth経由のアクセスを可能にするよう、フェリカネットワークスが仕様を策定しており、安全性も考慮している、という。

対応するアプリも必要で、現時点ではiOSアプリしかないため、Android端末からは利用できない。現時点でAndroid対応の予定はないが、今後検討はしていくという。

また、モバイルSuicaにも現時点では対応していないが、JR東日本との協議も行っており、対応の可能性も残されている。ただ、このあたりはドコモ側でも何とも言えない状況のようだ。

ちなみに、今回はカード型だが、端末を充電するためのマイクロUSB端子の厚みが必要で、その分やや厚くなっている。今後、さまざまな形状も検討していくそうだ。