キャリブレータで画質をチェック

続いて、EV2455の映像性能を見ていこう。液晶パネルはノングレアのIPS方式で輝度は300cd/平方メートル(標準)、コントラスト比は1000:1で応答速度は5ms(中間階調域)だ。発色は非常に良好で、視野角は水平/垂直ともに178度と広い。

色彩は鮮やか。上下の視野角も広く、マルチディスプレイでの利用にも向いている

プリセットとして用意されている画面モードは「sRGB」と「Paper」、「Movie」の3種類と、カスタマイズ用の「User1」「User2」という合計5種類。日常的な作業には標準的な色合いの「sRGB」、資料を閲覧する際はブルーライトを73%カット(自動調光機能有効時)して色合いを紙に近づけた「Paper」、動画を楽しむときは色鮮やかな「Movie」といったように、用途に合わせて最適なモードを選択するといい。

標準的な色合いの「sRGB」モード

色温度を下げることでブルーライトをカットし、目への負担を軽減できる「Paper」モード

色温度が高くコントラストも強めの「Movie」モード

カラーキャリブレータ「i1 Display Pro」を使って発色を計測してみたところ、「sRGB」モードでは比較的きれいにそろっているものの、「Paper」モードと「Movie」モードでは特徴的なラインとなった。sRGBモードできれいなガンマカーブを描く液晶ディスプレイは意外と少ないのだが、EV2455の品質はEIZOの面目躍如といったところだろう。

ガンマカーブ

「sRGB」モード

「Paper」モード

「Movie」モード

色域についてはカバー範囲が広いわけではないが、ビジネス/パーソナルユース向けのスタンダードディスプレイとしては問題ないレベルだと言える。

色域

「sRGB」モード

「Paper」モード

「Movie」モード