新モデルに搭載されているCPUは第4世代のIntel Core i5プロセッサで、動作周波数は2.6GHz(Turbo Boost使用時最大3.1GHz)となっている。前モデルは、2.4GHz(Turbo Boost使用時最大2.9GHz)だったので、動作周波数だけ比較すれば1割足らず性能がアップしていることになる。そこで、実際はどうなのか、ベンチマークソフト「Geekbench 3」を使って比較することにした。その結果は下表の通り。

Geekbench 3によるベンチマーク
機種 CPU Geekbench Score
新モデル(Mid 2014) Core i5(2.6GHz) 6710
前モデル(Late 2013) Core i5(2.4GHz) 6332
2代目モデル(Early 2013) Core i5(2.6GHz) 5717
初代モデル(Late 2012) Core i5(2.5GHz) 5641
※64ビット、マルチコアでのベンチマーク結果
※※初代と2代目の数値に関してはGeekbenchの開発元であるPrimate Labsが公開しているデータを参考にしている

ベンチマーク結果を見ると動作周波数がアップした分、パフォーマンスも上昇しているのが分かる。なお、Geekbenchのほかに、CINEBENCH R15でもベンチマークを計測してみたところ次の通りになった。

CINEBENCH R15によるベンチマーク結果
機種 OpenGLスコア CPUスコア
新モデル(Mid 2014) 21.24fps 279cb
前モデル(Late 2013) 20.96fps 262cb

数値的にわずかではあるが、着実にパフォーマンスがアップしているのが分かる。

パフォーマンスのアップで心配なのが、バッテリー駆動時間への影響だ。アップルが公表しているスペックを見ると、最大駆動時間は前モデルと同じ9時間となっている。そこで、実際にどれだけ持つかチェックすることにした。

画面の明るさはデフォルトの状態のまま、ローカルに保存した動画(1,920×1,080ピクセル/H.264/AAC、再生時間4:10の映像)をフルスクリーンでリピート再生したところ、9時間3分経ったところで電源が落ちた。前モデルの場合は同条件で8時間32分だったので、30分程度バッテリの持ちが改善されたことになる。省電力性能の高いHaswell Refreshを採用した効果が表れていると言えるだろう。画面の明るさを落とせば、さらに長時間持つと考えられるので、普段はACアダプタを持ち歩かなくてもバッテリー残量の心配なく使用できそうだ。

Geekbench 3によるベンチマーク結果。Geekbench Scoreは、マルチコアが6710、シングルコアが3144となった。前モデルでは、それぞれ6332と2958だった

CINEBENCH R15のベンチマーク結果。OpenGLが21.24fps、CPUが279cbという数値になった