利用料が高くなるという懸念に対して、「肉料理のメイン」と例えたのが料金プラン。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの大手3社は、料金プランを「音声定額」と「パケット上限制」の組み合わせに集約し始めている。各社とも音声は月額2,700円で横並び、パケット料金は、一部差異もあるが、データ量2GB、5GB、10GBといった容量別に分けられ、例えば2GBで月3,500円と、これもほぼ横並び。

大手3社の料金プランはほぼ横並び

ワイモバイルの料金プラン

音声もセットになっていて、大手3社より低額で利用できる

制限のない音声定額プランも追加できる

「3社とも分かりにくく、音声を使わなくても2,700円を支払わされる。データ量も1GBがない」とガン社長は指摘。それに対してワイモバイルは、データ量に応じてS、M、Lという3種類に集約。それぞれ1GB、3GB、7GBの3種類で、月額料金は2,980円、3,980円、5,980円とした。

大手3社は、音声定額料、Web接続料、パケット定額料の3種類が必要で、最低料金はデータ量2GBで6,500円になる。これに対してワイモバイルは1回10分・月300回までの国内通話が可能な音声定額料もWeb接続料も含んだ料金で、最低料金は1GBで2,980円となり、「スマートフォンを試してみたい」というユーザーが使いやすい価格帯を実現した、としている。

音声通話をさらにしたいユーザーには、1回10分などの制限がない完全な国内音声定額の「スーパーだれとでも定額」を月1,000円で設定することもでき、これでも最低料金は3,980円ですむ。

総務省の周波数割り当てでは、ソフトバンクとワイモバイルをグループ会社と見なす方針を示しているが、ガン社長はそれを引き合いにしつつ、料金プランを見ると3社がほとんど共通なので、「この3社がグループになっているんじゃないか。唯一我々はグループに入っていない」と冗談めかして笑う。