進化した3要素 - タッチパネル、LANポート、長時間駆動
スペックの観点でのポイントは、Windows 8時代の基本機能となるタッチパネルを本機から採用。画面解像度もフルHDとしたこともあげられよう。
「次に買うPCはタッチが欲しいという要望がある。ネイルが長い女性もいるため、ペンを付属させてはどうかという案もあったが、社内で何人かの女性にタッチ操作をしてもらったところ、男性とは違う角度で指を滑らすように上手くタッチする。長いネイルでもスマホのタッチ操作ができるのと同じ。ただ、細かいボタンは押しにくいので、付属したアプリでは操作域を広くしたり、Floral Kiss専用のクロスを付けていつも画面をきれいにしておくことができるようにした」という。
さらに、第1世代では省いていた有線LANポートも搭載。「学生層からは、学校で使用する際に有線LANポートが欲しいという声が出ていた。これはメインターゲット層の声ではなかったが、重要な要素だと判断して搭載した」と説明する。
さらに、バッテリ駆動時間は約17.8時間と、第1世代に比べて約1.5倍の長さ。鬼澤氏は、「Floral Kissは家のなかでの使用を前提としているため、ここまでのバッテリ駆動時間は必須条件にはしていなかったが、LIFEBOOK SHシリーズ(同社の13.3型ノートPC)をベースとしているため、結果としてこれだけの長さに伸びてしまったというのが本音」と笑いながらも、「Floral Kissを別の部屋に持ち運んだりする場合に、ACアダプタを持ち運ばないで済むという利便性は高い。また、たまには外でPCを使いたいという需要にも問題なく応えられる」と語る。
約1.72kgの重量や、22.5mmの厚みも、家のなかでは十分に許容範囲だ。「重さや厚みよりも、背面のラウンドがきいた処理などがしっかりしていればいいという声の方が多かった。デザイン性が厚みをカバーする傾向が強いということもわかった」とする。
このようにユーザーの声を背景にした機能強化を図っているのだ。