発表会の冒頭、セイコーエプソン 業務執行役員 プリンター事業部 副事業部長の高畑俊哉氏は、ビジネスプリンタの製品戦略について、「今後は大きく3つの市場に向けたソリューションを展開する」と切り出した。
1つめは複写機市場向けで、こちらは同社が5月に「スマートチャージ」サービスを発表したばかり。2つめはオフィス・SOHO業種市場向けで、従来のランニングコストや環境負荷低減を武器にした複合機となる。そして、3つめが今回から参入となるモバイル業種市場向けだ。
エプソンはモバイル分野に事業展開するに当たってリサーチを重ね、モバイルインクジェットプリンタは、モバイル利用の業務・業種だけでなく、省スペースでの利用ニーズもあると分析。モバイル利用の業務・業種としては、外勤営業やメンテナンス、外出・出張といったシーン、一方の省スペース利用にはカウンター業務やバックヤード業務が見込めると判断した。
実際、エプソンの調査によれば、モバイルプリンタのユーザーは購入時に「サイズ」と「重さ」を重視して選ぶ人が多く、しかも購入後の不満としても「サイズ」と「重さ」が上位に挙がる。サイズと重さを徹底的に追求した製品が実現できれば、勝算は十分にあるというわけだ。