Nexusシリーズの噂
おそらく、多くの読者的に一番の楽しみはここだろう。以前にASUS製造の「Nexus 8」の噂を紹介したが、噂は噂のままで終わっている。現在このほか、「Nexus 6」と「Nexus 9」の噂が出ており、これがすべてリリースされれば2と3を除く1~10までの番号のNexusシリーズが出揃うことになる。
噂されていたNexus 8は幻で終わってしまったが、ここではいくつか重要な情報が示唆されていた。まずNexus 4やNexus 7でみられたような端末の低価格攻勢は終わりを告げ、Apple製品ほどではないものの、やや高めの値段レンジが想定されている点だ。
先日Amazon.comがFire Phoneを発表した際にも指摘したが、Amazon.comはKindle Fireでの低価格攻勢を止め、むしろ価格レンジを上げてAppleのiPhoneと直接対抗する方向性を打ち出している。
GoogleもAmazon.comほどではないものの、従来の低価格路線を諦めつつあり、デバイスの積極的拡販よりもむしろデバイス購入者のユーザー体験を重視する方向性を打ち出しつつあるようだ。Nexus 6とNexus 9が今回噂となっているデバイスだが、どちらの番号もスクリーンサイズを表しており、つまり従来よりも大画面となっている。その場合、ターゲットもどちらかといえばハイエンド寄りになるとみられ、「安いからNexus」といった選択肢はあまりみられなくなるだろう。
一方で、GoogleがNexusデバイスを間もなく終了させるという噂がずっとつきまとっている。9 to 5 GoogleやBusiness Insiderで紹介されているが、Googleは間もなく「Silver Program」というものを立ち上げて、端末メーカーに「Play Edition」と現在呼ばれている"ピュア"なAndroid OSを搭載可能なデバイスを提供してもらい、これを2015年までに現行のNexusシリーズと置き換えていくというものだ。
現在Nexusにある「最新OSへのアップグレード特権」は、このSilverに取って代わられるのだという。以前よりNexusデバイスの供給ベンダーが増えてユーザーが選べるようになるという噂は出ているが、これをより具現化したのがSilver Programだといえる。