Samsungといえばスマートウォッチの初代GearでAndroidを採用しながら、その半年後に発表したGear 2ではTizen OSを採用するなど、ウェアラブルまわりの戦略を目まぐるしく変化させていることで知られる。もしAndroid WearでGearライクなスマートウォッチをリリースするのであれば、異なるOSのスマートウォッチ製品を並立させるのか、あるいは再びAndroidベースの製品開発に戻るのかというのがポイントになるだろう。
なお、Gearは初代も2も一貫して同社Galaxyデバイスとの連携が前提の「Galaxy周辺機器」という扱いだった。Andoid Wearの場合は他のスマートフォンとの連携を考慮しなければならない可能性が高く、そのときは既存のGearとAndroid Wear版Gearで製品ラインを分けてくる可能性もある。
このほか、Android Wearで実現可能になるとみられる機能はRe/codeでいくつか紹介されている(http://recode.net/2014/06/20/ahead-of-io-google-reveals-more-details-around-android-wearables/)。ただし、現状発売されているスマートウォッチやユーザーの想像を凌駕するものではなく、筆者的にはむしろ「スマートウォッチがエコシステムとして成り立つとユーザーやメーカーに納得させるためのアイデア」をGoogle I/Oで提示してほしいところだ。Google Glassも含め、現状のままでは一部の物好きのためのデバイスで終わってしまう。