――そして、すべてが終わったときの感想は?

LiSA「また絶対に帰って来るんだと思いました。この人たちと一緒に」

――武道館ライブでは衣装にも力が入っていたのではと思いますが、どういったコンセプトだったのですか?

LiSA「最初は『träumerei』の衣装なんですけど、LiSAのスタイルとしてこれまでずっとチュチュをはいてきたので、武道館でも今までと変わらないスタイルで行こうと思いました。進化した姿を見せるのではなく、これまでやってきたことが間違いじゃなかったという感謝を示すライブだったので、これまでと同じようにチュチュをはいたまま、あとはシーンや曲にあわせて上着を変えていった感じですね。初めは真っ赤でハデな感じから、ちょっとずつエロくなって、そこに1枚羽織ることで清楚になって、そして最後はいつもの元気でカジュアルな感じになる。曲にあわせて、曲の表現の一つとして、衣装を変えてみました。ただ、途中で着るのを忘れた衣装もあったんですけどね(笑)」

――幻の衣装があったんですね

LiSA「本当は『Little Braver』で黒いジャケットを羽織るつもりだったんですよ。これは野音で着た衣装なんですけど、その衣装を着ることで、"ガルデモ"を連れてきましたという意味と、野音のときのLiSAを連れてきたと言う意味を重ねたかったのですが、本番では忘れてしまいました(笑)」

――さて、そんな武道館から早5カ月が経ちました

LiSA「もうそんなに経つんですよね……。いろいろあった武道館ですが、決して思い出したくもないものということはないです。そのときにできるすべてを出し切ることはできたと思いますし、そこでみんなが助けてくれて、みんなが一緒に歌ってくれて、みんなと一緒に作ったという意味では最高の日だったと思います。もちろん悔しさはあります。なので、『Rising Hope』などでひとつずつ自分の感情を消化しながら、少しずつ挽回していこうと思っています」

――あの状況だからこそ生まれたものもあると思います

LiSA「そうですね。私自身は、あの武道館を経て、また強くなれたような気がしています。そして、その時々に起こるさまざまなことを受け入れられるようになったんじゃないかと思っています。たとえ予想外のことが起こっても、焦ったりせず、全部を受け入れて、考えられるようになった……そういう意味での強さが身についた気がします」

――そんな武道館を経て強くなったLiSAさんの次のステージとして6月よりツアーが始まります

LiSA「これまでのように、みんなを連れ回していたライブはなく、みんなと一緒になって作るライブができると思いますので、楽しみにしていてください」

――それでは最後にファンの方へのメッセージをお願いします

LiSA「この日にしか作れなかった、この日だけの特別な、初めての武道館でした。なので、その日だけの空間を、ぜひ映像で観て感じていただきたいと思っています。そして、これを観れば、今後の私にもっと期待をしたくなると思うので、今後の私にも期待しかしないでください!」

――ありがとうございました


LiSA初の日本武道館ワンマンライブ「LiVE is Smile Always~今日もいい日だっ~in日本武道館」のBlu-ray/DVDは20146月18日の発売で、価格はBlu-ray版が5,800円(税別)、DVD版が4,800円(税別)となる。