安心感のある変形機構
CF-MX3の売りのひとつがタブレット形態への変形機構だ。レノボ「ThinkPad Yoga」と同様に、ヒンジを軸に液晶を裏側へ折り曲げることで、テント形態を経由してタブレット形態にスムースに移行できる。この手のコンバーチブルノートにはない、光学ドライブを内蔵しているというかなりレアな特徴を備えている。
この変形機構では最終的にキーボードが底面になるが、キーボードはパームレストより一段低い場所にあるうえに、パッド付近とヒンジ付近にゴム製の足を備えているため、パッドやキーボードがこすれる問題は最小限に抑えられている。
変形機構は滑らかで、かつ普通のノート形態で使っても液晶はグラつかない。このあたりの作り込みはさすがパナソニックと言うべきだろう。
ダブルヒンジを使うことで液晶を本体の裏側に折り曲げられる |
液晶を向こう側に折り畳むようにして変形させる。テント形態は出張中の映画観賞に使えそうだが、ドライブの回転音がそこそこ出るので、あまり実用的ではない印象 |
液晶を畳みきれば世にも珍しい光学ドライブ内蔵のタブレットの完成。底面のキーボード入力は無効になる |
Webカメラはやや左にオフセットされ、中央にはWindowsのロゴが。タブレット形態時はここがWinボタンのかわりとなる |
液晶は10点マルチタッチ対応の12.5インチフルHD液晶だが、液晶表面は映り込みの少ないハーフグレア仕様であるため、タッチ対応ノートにありがちな環境光の映り込みがあまり気にならない。特に薄暗い環境でグレア液晶だと、見たくもない自分の顔を眺めながら作業するハメになるが、CF-MX3はその点非常に考えられている。ただ視野角が大きくなると、タッチセンサがある分画面が白っぽくなってしまう。
さて、ここでCF-MX3のバッテリについて触れておきたい。CF-MX3には底面の着脱式のメインバッテリのほか、本体内部にサブバッテリを持っている。電力はメイン→サブの順番で消費されるため、PCの電源を落とすことなく、その場でメインバッテリの充電が出来るのは面白い。ちなみにバッテリの容量はメインが32,830mWh、サブが15,200mWhとなっている。