以上の3点が「mineo」の特徴となるが、ポイントはこれらをユーザーのライフスタイルに応じて選べるという点だ。たとえばデータ通信しか使わず通話をしないのであれば、月額980円のプランで十分だし、音声通話も必要だというなら、これにプラス610円すればいい。これに「DIGNO M」の分割払いの金額を加えても、全部セットで月額3,590円と、大手キャリアの月額料金よりはかなり安くなる計算だ。また、SIMのみの販売も行う予定で、その場合は月額980円となる。
同社はこうした「mineo」について、「必要なものだけを選ぶこともできるし、すべてをそろえることもできるサービス」と説明している。
では「mineo」はどういったユーザーに向くのか。まず、携帯の通信量がそれほど多くないユーザーだ。動画をヘビーに見たりしない限り、通信量を月1GBに抑えることはそれほど難しくない。それが可能なら、LTEもプラチナバンドも使えて、月額料金を抑えられる「mineo」は十分選択肢に入ってくるだろう。
また、LaLa Callが無料で提供される点も見逃せない。MNPも使えるので、これまで通りの電話番号に加えて、もうひとつ電話番号を無料で持てることになる。仕事とプライベートで番号を使い分ける必要があり、なおかつ端末を一つで済ませたい場合などに重宝しそうだ。
今後、「mineo」は「らくSIM」をキーワードにPR展開を行い、初年度10万件の契約を目標にする。さらに「5年後に100万件を達成するのが理想」と藤野社長は意気込みを語っている。
そもそもMVNOサービスのユーザーが少ない日本で、「mineo」がどこまで存在感を示すことができるのか注目したい。
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