ビッグデータ解析を音楽に活用
ストリーミングサービスSpotifyは、Echo Nestという企業を買収した。このEcho Nestは、楽曲・アーティスト・ファンを分析するエンジンとデータを持っており、プレイリストのAPIサービスを行っている会社だ。
つまり、楽曲そのもの、アーティストの傾向、ファン層の分析など、音楽的、あるいはプロフィールや音楽の聴かれ方、ソーシャルメディアでの話題といった周辺の情報を含めて、分析することができる。こうしたデータを活用して、同じジャンルでテンポや曲の雰囲気が一定のプレイリストを作り出したり、ファン層が近い楽曲を含むプレイリストを作り出すことができるようになる。
非常に簡単に言えば、音楽の聴き方にビッグデータ解析を活用しようという考え方だ。こうした企業を音楽ストリーミングサービスを提供するSpotifyが買収することは、非常に納得感がある。
またスマートフォンで音楽を聴くようになると、位置情報を活用して、どこで、どんな時間に、何を聴いたかといったデータを集めることができるようになる。例えばこれを曲選びに反映させることができれば、街を移動しながら、その街の雰囲気や時間帯を反映した音楽を楽しむこともできるようになるだろう。
移動することによって、音楽との出会いが広がるという体験は、特に都市で生活しているリスナーにとって、スマートフォンとストリーミングサービスで音楽を聴く動機になるのではないだろうか。