2014年春モデルとして、メーカー各社からさまざまなWindows PCがリリースされている。消費税は8%になってしまったが、新生活商戦が落ち着きつつあるいま、買い得感が高まっているモデルも多い。ここでは、スタンダードタイプのノートPCと、Ultrabookをまとめよう。
春モデルのUltrabookやスタンダードノートPCの中で、新モデルとして登場したのは4種類だ。残りはスペックが強化された程度のマイナーチェンジモデルや、既存シリーズに追加されたバリエーションモデルとなる。新たに登場した4種類とマイナーチェンジモデルについて、メーカーごとに紹介していく。
2014年春版、注目したい&買ってみたいWindows PC
■タブレット編
■2in1ノートPC/Ultrabook編
■スタンダードノートPC/Ultrabook編
■オールインワン編
両面ディスプレイの「TAICHI 31」が個人向けに登場 - ASUSTeK Computer
ASUSTeK Computerからは、13.3型Ultrabookの「TAICHI 31」と15.6型の「X550DP」がリリースされている。
「TAICHI 31」最大の特徴は、天板の表裏それぞれに液晶ディスプレイを備えている点だ。通常のクラムシェル型ノートとして使えるのはもちろん、天板を閉じるだけでタブレットのようにも使える。さらにノートPC側の画面を複製してタブレット側の画面に表示したり、それぞれに異なる画面を映し出すことも可能だ。さまざまな活用法が考えられるユニークなモデルである。
ただしスペック的にはやや古めだ。もともと2013年前半に法人向けに展開されていたモデルであるため、CPUにはIvy Bridge世代のIntel Core i5-3317U(1.7GHz)が使用されている。OSはWindows 8 ProでメモリはDDR3 4GB、ストレージは128GB SSDだ。とはいえパワー的には問題なく、日常的な利用で不満を感じる場面は少ないだろう。なお、液晶ディスプレイは両面ともサイズが13.3型で解像度は1,920×1,080ドット。タッチ操作やデジタイザに対応しているのはタブレット面だけだ。
本体サイズはW339.2×D228×H17.4mmで重量は約1.56kg。13.3型Ultrabookとして考えると特に持ち運びやすいというわけではない。バッテリ駆動時間も約6.6時間と標準的だ。だが、プレゼンや打ち合わせでの利便性、相手に与えるインパクトを考えれば、外出先に持ち運ぶメリットは大いにあるだろう。
製品名 | TAICHI 31 |
---|---|
量販店価格 | 100,000円前後 |
OS | Windows 8 Pro 64bit |
CPU | Intel Core i5-3317U(1.7GHz) |
メモリ | DDR3 4GB |
グラフィックス | Intel HD Graphics 4000(CPU内蔵) |
ストレージ | 128GB SSD |
光学ドライブ | - |
ディスプレイ | 13.3型、1,920×1080ドット、IPS |
タッチパネル | ○(10点マルチタッチ、デジタイザ対応 ※リアディスプレイのみ) |
有線LAN | ○ |
無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n |
Bluetooth | Bluetooth 4.0 |
センサー | - |
Webカメラ | フロント約92万画素、リア約500万画素 |
主なインタフェース | USB 3.0×2、microHDMI、mini-VGA、オーディオ端子類、SD/SDHC/SDXCカードリーダ |
バッテリ駆動時間 | 約6.6時間 |
本体サイズ | W339.2×D228×H17.4mm |
重量 | 約1.56kg |
もうひとつの「X550DP」は15.6型のタッチ非対応ノートだ。春モデルは基本スペックがアップデートされているだけで、デザインや機能は前モデルと変わらない。主な変更点を簡単にまとめると、CPUがAMD A8-5550M(2.1GHz)からAMD A10-5750M(2.5GHz)にアップグレードしたほか、メモリ容量が4GBから8GBに増量されている。バッテリ駆動時間が4.7時間から6時間へと延長された点にも注目したい。