こうしたオフラインでのイベントを企画したり、ユーザーコミュニティを盛り上げたりする役目を担うのが、コミュニティマネージャーと呼ばれるスタッフたちだ。コミュニティマネージャーはYelp社員であると同時に、熱心なYelperでもある。日本でもまずは東京と大阪にコミュニティマネージャーを配置するという。
もっとも、Yelpが日本で成功するかどうかは未知数だ。日本には「食べログ」をはじめとするメジャーな口コミサービスが存在しており、高い知名度と数多くのユーザーを抱えている。こうした国内のライバルに、Yelpはどのような戦略をもって臨むのか。
「日本においても、先ほど挙げたYelpの特徴で差別化できると考えています。ひとつはコミュニティ。イベントを通して熱心なYelpファンを増やしていきます。もうひとつは、Yelpが飲食店だけでなく、あらゆるものに対してレビューを書けるサービスだということ。日本にはまだ、そうしたすべてのものが対象の口コミサービスはありません。また、レビューの質を判断するアルゴリズムもYelpならではの強みです。これはGoogleでさえもうまくできなかったことです」(同)。