たとえばレストランを探すとき、私は真っ先にスマートフォンを取り出して、「食べログ」や「Retty」といった口コミサービスのアプリを立ち上げる。場所や予算、食べたい料理のジャンルなどを入力してレストランを検索したら、今度はそのお店についたユーザーレビューを見て訪れるかどうか判断する――。

インターネット、特にスマートフォンの登場で、こうした行動は特に珍しいことではなくなった。飲食店だけではない。美容品、ホテル、結婚式場……あらゆるものを、口コミで選ぶ時代なのだ。

Yelp(イェルプ)は、2004年にサンフランシスコで生まれた米国最大級の口コミサービスだ。立ち上げたのは、当時PayPalのエンジニアだったジェレミー・ストッペルマン氏とラッセル・サイモンズ氏。「Yelp」という名前は、イエローページ(日本でいうタウンページ)に「Help」を組み合わせた造語だ。

2014年4月9日。月間1億人以上のユーザーが利用する巨大サービスにまで成長したYelpが、満を持して日本国内に参入する。数多くのサイト・アプリが乱立する口コミサービスという激戦区に、どんな戦略で挑むのか。「Yelpで人生は変わります」とまで話す共同創業者兼CEOのジェレミー・ストッペルマン氏に、日本での展開について聞いた。

Yelpのジェレミー・ストッペルマンCEO